手描友禅歴30年目に入ったご報告と実演案内

手描友禅歴30年目に入ったご報告と実演案内

手描友禅に携わって今年で30年目に入りました。
京都市立銅駝美術工芸高等学校、日本画科を1991年3月に卒業し、すぐに重要無形文化財「友禅」保持者の羽田登喜男先生の下へ弟子入りしました。それからずっとです。

数字だけ見るとこんなにやってきたんだ…と思うのですが、内面は高校卒業してからそんなに進歩しているように思えません。まだペーペー(未熟者)の気分でいます。それでも最近では実演などで声をかけていただけて、昨日も京都伝統産業ミュージアムの企画展(ミュージアムの内覧会)で実演していました。ありがとうございます。

この企画展では、私が実際に使っている道具や制作した着物も展示していただいていて、ありがたいことに結構な面積をとって着物を展示していただいています。
着物の前に草稿を置いて、紙の上に描いた輪郭の下絵と、色が入った完成品を見比べてもらえます。
草稿は原寸大の紙なので、広げると思いの外大きく、見ごたえのある展示にしていただけたと思っています。

企画展は3月14日(土)~4月5日(日)まで京都市勧業館みやこめっせ地下一階、京都伝統産業ミュージアムで開催されます。

私の実演は内覧会の本日と、期間中の14日、15日、20日、25日、28日、29日、31日になります。
昼頃から夕方までいる予定です。

その日によって違いますが、色んな職人さんが、実演されるので興味のある方はお立ち寄りいただけたらうれしく思います。

手描友禅は江戸時代(約18世紀)より受け継いできた、輪郭に糊を置いて、柄を絵画を描くように筆で彩色する染色技法です。
描きたいもの、既製品ではなく他にないものをお望みでしたら、個人様、企業様問わず、お気軽にご連絡ください。オーダー承ってます。