竜、龍
竜は神獣・霊獣であり、中国では皇帝のシンボルとしてあつかわれた。水中か地中に棲むとされることが多い。その啼き声によって雷雲や嵐を呼び、また竜巻となって天空に昇り自在に飛翔すると言われる。
獅子
獅子は、百獣に君臨する王といわれています。しかし、ただ一つだけ恐れるものがあります。それは、獅子身中の虫です。我身の体毛の中に発生し、増殖し、やがて皮を破り肉に食らいつく害虫です。しかし、この害虫は、牡丹の花から滴り落ちる夜露にあたると死んでしまいます。そこで獅子は夜に、牡丹の花の下で休みます。獅子にとっての安住の地が、そこに在ります。故に獅子と牡丹は多く描かれています。
神仙思想とのつながりが強く、不老不死の霊水〔菊の入った水〕として信仰の対象になりました。
現在も重陽の日(陰暦九月九日、現在十月十八日)の節会に長寿病難・災難除けの菊供養が行われます。
菊は四君子(蘭、竹、菊、梅の四種を、草木の中の君子として称えた言葉)のなかの一種。本来、君子は徳と学識、礼儀を備えた人を指し、文人はみな君子になることを目指した。蘭、竹、菊、梅が四種の植物がもつ特長が、まさに君子の特性と似ていることから、文人画の代表的な素材にもなった。蘭はほのかな香りと気品を備え、竹は寒い冬にも葉を落とさず青々としている上、曲がらずまっすぐな性質を持っている。梅が早春の雪の中で最初に花を咲かせる強靱さ、菊が晩秋の寒さの中で鮮やかに咲く姿が好まれた。
字が「髷(つくりの右上)の母(つくりの右下)の木」と書くため、髷を結う女性=成熟した女性=どんどん子供を産む=繁栄、ともかけてあります
また、神仙思想と結合して延命長寿の意味もあります。