ファブリックパネル 金太郎 仕上げ

ファブリックパネル 金太郎 仕上げ
オーダーメイドパネル 金太郎
引染が済んで乾くと糊や蝋、余分な染料を洗い落とします。
糸目糊を落とせばその跡が白い輪郭線として現れます。
それが友禅の特徴でもあります。
でも今回はこれで完成ではありません。
 
浮世絵を見本としているので、目元や鼻などに黒や墨色で描き起こしたり、友禅らしく金加工を腹掛けにしたりします。
金加工は、腹掛けの輪郭には金色を、市松には目立たぬよう銀色でくくりました。
本来は岩に生えている草も墨で描かれているのですが、腹掛に金加工するのでバランスをみて草も銀で加工しました。
目や鼻など顔の描き起こしは、浮世絵を見本としているのでらしく見せるのと、描き起こすと絵がしまるので行うのですが、やりだすと全部やりたくなってしまうので、友禅らしく白い輪郭線をできるだけ残すよう、描き起こしだけが目立たぬよう考えました。
 
 
水元終わりの状態
 
 
目などに顔料で描き起こします。
線の太さ、濃度がこのパネルの印象に直結するので加減が難しい。