第2回「TRADITION for TOMORROW」展に革へ手描友禅した手帳「菊花」が入選

第2回「TRADITION for TOMORROW」展に革へ手描友禅した手帳「菊花」が入選

第2回「TRADITION for TOMORROW」展に革へ手描友禅した手帳「菊花」が入選し展示されます。

お時間ありましたら是非お立ち寄りください。

来場者が決める「オーディエンス賞」もあります。

ぜひそちらも楽しんでいただけたらと思います。

第2回「TRADITION for TOMORROW」展

会場:京都伝統産業ミュージアム(みやこめっせ B1F)

会期:2026年2/7(土)~3/22(日) 10時~18時(入館は17:30まで)

休館日:2月15日(日)、2月24日(火) 2月13日(金)、14日(土)は19時まで延長開館(入館は18:30まで)

入場料:一般500円 和装の方は無料

出品作品 手描友禅染 革手帳 菊花
 
キャプションには書ききれなかった作品説明(結構長いです)を書きます。
 
こちらを読んで会場でも作品を見てもらえたらうれしいです 。
 
柄を描いた手描友禅染の技術は、本来は着物や帯を染める技術です。
 
筆や刷毛を使って絵画を描くように染めるので、世界でも稀な染色技法と言われたりもします。
 
その本来、布を染める技術を、革(牛革)を素材として使用しています 。
 
染色工程も、着物を染める手順と同じ手順で行います 。
 
下絵を描き、その輪郭線に糸目糊を置き、柄の中を彩色、彩色した柄を糊で防染し、地染め、水洗いにて柄を防染した糊を洗い落としコーティング。
 
内側の革の橙色も染め、手帳への組み立て(裁断、縫製)も自ら行っています。
 
縫製する縫い糸は京組紐を使い、京都らしさ、和の雰囲気を意識しました 。
 
数年前から革への手描友禅染をしていますが、本来、布を染める技術なので、その分野を追求しても良かったのですが、新たな手描友禅の可能性も模索したかったので、革を使いはじめて現在に至ってます。
 
下絵を写す段階で柄の輪郭線がほんのわずか窪みます。その上に糸目糊を置いていくので、完成時に輪郭線が生成り色になり、少しエンボスのような感じにもなるので、布にはない立体感のようなものも感じさせるのが私が行う革の友禅の特徴です。
 
これは型染めやプリントでは出せない味かと思っています。
 
使っている革は経年変化で徐々に飴色を増していくので、使う年数で味が出てくるので、革を育てるということも、革を使う面白いところだと感じています。
 
今回、手帳に描いた柄は菊の花です。
 
菊の花は、着物の柄や障壁画、襖絵など、古くから描かれ、日本人に親しまれてきたモチーフで、不老不死、延命長寿、無病息災、邪気払いの意味もあったりします。
 
手帳は毎日使うものなので、現代的なデザインでも良いのかもしれませんが、毎日手に触れるものなので、生活に寄り添えるもの、無機質なデザインより親しみがあったものがよいだろうと考えました。
 
仕事や普段の生活では、うまくいくこともあれば、落ち込むこともあります そういった時に意味が込められた柄があると、そのおかげで乗り越えることができたと感じてもらえるのではないかと思いました。
 
そういった想いは、着物や工芸品には多いと思っています。
 
誰かを思って制作する‥ 吉祥文様が多く描かれているのはそういうことだと考えます。
 
そういうことが日本人の文化だと。
 
そういう考えで菊を描こうと思ったのですが、私は古来日本人が着物を着ることで培ってきた「絵画を纏う」ということを大切にしたいので、大きくデフォルメ、図案化すのではなく絵画的に描きました。
 
今回の作品は、手帳なので着物のように纏うことはできませんが、「絵画を携える」ということを体感してもらえたらと思っています。
 
長々と読んでいただいきありがとうございます ぜひ会場でご覧いただけたらと思います。